私は司法試験を目指して勉強していた頃があります。予備試験を1回受けて諦めました。最初は勉強法が全く分からなかったので独学しようと色んなサイトから情報を集めていました。弁護士、検察官、裁判官までの道のりは以下の通りです。
1.司法予備試験(短答)
2.司法予備試験(論文)
3.司法予備試験(口述)
4.司法試験(論文)
5.司法試験(口述)
6.司法修習(1年間)
7.司法修習生考試(二回試験)
憲法、民法、民事訴訟法、刑法、刑事訴訟法、商法、会社法に加え、選択科目があります。これらの論文試験が最大の関門です。独学では無理と判断し、伊藤塾というオンラインスクールに入りました。そこではオンライン講義を受けることができます。
伊藤塾に入ってしまえば、あとはベルトコンベアー式に勉強が進むんだと思っていましたが、論文を書く段階に入ると、全く書けません。1文字も書き出せません。それまでに何十時間も講義を受けてきたのにです。
独学していたときに「何も分からなくても、いきなり論文問題をやれ」と書いていたサイトがありましたが、このサイトの言う通りでした。何十時間講義を受けても、書き出さない限り書けません。
自分でまずやってみて「ここが分からない」「ここが上手くできない」という躓いているポイントがハッキリしていることで、誰かに教えてもらうのが良いです。逆に、始めから教えてもらうレールに乗っていると、分からないところが分からないので、ただの受動態で終わってしまいます。
「自分はここまでやったけれど、こんな壁にぶつかって、こういう課題を抱えている」という具体的な問題を以て教えを乞うべきで、こういう人が伸びると思います。なので、最初から講義を聞いて勉強時間を積み上げて努力したら結果が出ると思って取り組んでいる人は伸びません。
仕事でも同じで、最初から成果を獲りに行こうとしている新人は「どうすれば上手くいくか」というのマインドを以て動きます。千本ノックの先に1本のヒットが待っているのではなく、いきなりホームランを狙いにいきます。どうすれば打てるか・・・?を必死に考えます。
つまり、成功への近道は、努力よりも考え方です。