気が付けば成功している方法

成功するために行動を起こしても、それが習慣化する前に行き詰って挫折してしまうのが失敗の大半のケースです。それが重なると成功するための挑戦もしなくなります。

習慣といっても、成功や健康から遠ざかる悪い習慣があります。しかも何故か悪い習慣に限ってあっという間に身に付いてしまいます。例えばスマホ、タバコ、暴飲暴食など。逆に身に付けた方が人生が好転する習慣はなかなか身に付きません。筋トレ、語学勉強など。

このように、同じ習慣でも悪い習慣がすぐに身に付きやすいのは、ドーパミンというホルモンが関係しています。ドーパミンは脳内で「報酬系」として働く神経伝達物質で、達成感や喜びを感じさせてくれるものです。

ラーメン、ポテチ、ハンバーガーなどのジャンクフードと呼ばれるものは、ドーパミンが大量に放出されるように計算されて作られています。古来から人類は生き残るためには多くの栄養が必要でした。栄養を得るためには身体を動かす意欲が湧くようにしないといけなかったのです。

そこで快楽物質のドーパミンの登場です。栄養豊富なものを食べたときにドーパミンを大量に放出することで、人類はどんな苦労をしてもその食物を求め行動できるように進化してきました。

現代では必死に探さなくてもスーパーやコンビニで手に入りますが、本能の欲求は古代のままなんです。過剰摂取するとドーパミンが大量に分泌されて欲求が強くなります。この本能は変えようがありません。

では、ドーパミンを多く分泌させるメカニズムを良い習慣作りに利用すればいい訳です。このメカニズムが発動する条件は解明されています。それが「報酬予測誤差」です。

この状態が強烈に発動するのがギャンブルです。ギャンブルで得られる快感や中毒性はセックスを上回るそうです。ギャンブル中毒になるのは「ランダムな報酬」のせいなんです。

パチンコやスロットでも毎回決まった頻度で当たりが出る訳ではなく、ランダムなタイミングで当たりが出ます。そして止められなくなるのは「チャンスを逃すから」なんですね。ゲーセンのクレーンゲームのような演出をされると脳は「あとちょっとで最高の褒美が手に入りそうだ」と感じてしまい、期待そのものが大きな刺激となってドーパミンを大量放出します。こうなると脳がドーパミンという報酬を求めてコインを機械に入れ続けることになります。

このように、予想外の報酬と報酬への期待によってドーパミンの分泌量が増えることが分かっています。

では、良い習慣を最速で身に付ける方法はというと、まずは達成しやすい小さな行動目標から設定することです。毎日5分間のストレッチ、毎日1ページだけの読書などで報酬を得られるようにします。

そして報酬を受け取る仕組みを作ります。簡単です。自分で自分を抱きしめて褒めてあげて下さい。そうすると脳は「達成したら報酬をもらえる」とインプットします。これは子どもにも有効です。例えばお手伝いをすればシールをあげて、シールが貯まれば現金と交換するといった方法です。

このように、自分に合う報酬を探してみて下さい。行動したときにその報酬を期待することができたらしめたものです。行動と報酬をセットにすると、行動した瞬間に脳は報酬を得たのと同じような快感を覚えるようになります。そうなれば行動=快感となるので、やがて行動そのものが報酬となってしまいます。

大事なのは、達成しやすい目標設定です。簡単でないといけません。そんな小さなステップごときで・・・とは思わないで下さい。脳や無意識にとって大小は関係ありません。まずは「決めたことはやり通す」という習慣を身に付けます。

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