腐ったリンゴの話を聞いたことがあるかと思います。これは樽の中に腐ったリンゴ(別に蜜柑でも梨でも何でもいいですが)が1個でも入っていると、他のリンゴにも移って全部腐ってしまいます。この腐ったリンゴが貧乏思考のことです。
しかし潜在意識にある腐ったリンゴを特定することはできません。潜在意識が大きすぎるからです。だから腐ったリンゴを取り除くよりも、反復によって全体を「新しいリンゴ」に上書きすればいいんですね。
では貧乏思考はどのようにして刷り込まれたか。それは「反復」です。子供の頃からずっと反復して言い聞かされてきたんです。テレビCMでもキャッチーな歌を繰り返し流しますよね。これも反復です。そうして脳に刻み付ける訳です。これを別の反復で上書きすれば貧乏思考から脱却できます。
反復というのは洗脳の基本となる技術です。全ての洗脳は反復によってなされます。どんなに拒否反応を起こしても、身体的・精神的に拘束して反復されると洗脳されてしまいます。反復が全てです。そして反復が習慣になります。
だから、反復によって腐ったリンゴを新しいリンゴで上書きすればいいのです。新しい思考を反復すると古い思考が上書きされます。実はこれだけです。良い悪いは関係ありません。全ては反復です。まずは以下の言葉を口に出して宣言します。
貧乏思考へ
お前は私を散々苦しめてきたが、もうその手には乗らない
私は気付いた
私はたった今からお前を手放す
私はこの瞬間から180度考え方を変える
私は成功者だ
お前は必要ない
そして自分のなりたい未来を具体的に想像してください。いつまでにどんなことが叶っていたいか。どのくらいのお金を手に入れたいか。とにかく具体的に。そしてそのイメージを頭の中で何度も反復してください。
その反復をするときに呼吸を意識します。20秒で吸い、20秒で吐き出す。この呼吸法は慣れないとキツイですが、慣れるまで頑張ってください。呼吸に集中していても、必ず雑念が生まれます。この雑念に気付くのが最初の一歩です。日常では雑念にさえ気付けないからです。こうすることで自分の心を客観的に見る訓練になります。
人間の臓器の殆どは自律神経で動いています。自律神経とは、呼吸や体温、血圧、心拍など、生命維持に必要な機能を自動的にコントロールする神経です。交感神経と副交感神経の2つに分けられ、心身の状態に応じて優位に働きます。
交感神経は活動時や緊張時に働く神経で、アクセルのような役割を果たします。副交感神経は休息やリラックス時に働く神経で、ブレーキのような役割を果たします。
自律神経は潜在意識が支配しているともいえます。潜在意識に支配されいてるものは自分の意思で止めることはできません。しかし呼吸だけは自分の意思で止めたり早めたりコントロールできます。そして呼吸と脳は連動しています。
脳内ではα(アルファ)波がθ(シータ)波になっていきます。
α波は8~13Hzの周波数で安静、覚醒、閉眼状態で正常成人の頭頂部、後頭部で最も著明に見られます。α波より周波数が低いという意味で、δ(デルタ)波(0.5~4Hz未満)とθ(シータ)波(4~8Hz未満)に分けられます。両者とも覚醒状態にある正常成人の安静閉眼時には殆ど出現しないため、θ波が潜在意識にアクセスしやすいんです。
だからこの呼吸法を実践しながら叶えたい夢をイメージすると潜在意識に刷り込まれやすいんです。住みたい場所や欲しい物などの具体的な写真を見ながらだとより効果が大きくなります。