財布の紐が開く
皆さんお金を稼いで生活している中で、「これに関しては財布の紐がガバガバでノールックで買っちゃう」というものがあるはずです。それは商品そのものというより、自分自身がどう捉えているかが重要です。最初にお伝えしておきますが、節約を強要するつもりはありません。お金を使えるのはいいことですし、他人の使い方に口を出すのも好きではありません。ただ、「自分はこういう時に財布が開くんだな」と自覚しておくことは非常に大事だと思っています。
メンテナンス系
1つ目は「メンテナンス系」です。例えば、持病があって定期的に薬を買う人は、値段が少し上がったからといって「コスパが悪いから買うのをやめよう」とはなりません。生きるためにノールックで買います。モデルの人が肌荒れを治すためにクリニックへ行くのも同様です。
実は、世間では「贅沢品」や「無駄遣い」と言われるものの中にも、本人にとってはメンテナンス系であるものが多くあります。例えば、タバコや、なんとなく毎日寄ってしまうコンビニ、あるいは夜の街での遊び。これらを「無駄遣い」と捉えるのはセンスがありません。本人にとっては、仕事終わりのドーナツやタバコは「生きるための酸素」を買っているのと同じ、不可欠なメンテナンスなのです。この「メンテナンス費」が月100万ある人もいれば、月1万で済む人もいます。お金が貯まる人は、このメンテナンスに分類される項目が少ない傾向にあります。
自分の中で意味ができる系(不裕層に多いパターン)
2つ目は「自分の中で意味が見いだせるか」というパターンです。これは不裕層に多い傾向ですが、商品がどれだけ良くても、自分の中で「ここに金を落とす意味」がなければ1円も出しません。逆に、自分の中で納得できる意味や、興味をそそられる面白さがあれば、細かいスペックを見ずに投資します。
例えば、節税の合理性よりも「日本に世話になっているから税金を納めたい」と考える経営者や、「応援したいから日本株を買う」という人がこれに当たります。スペックや得か損かではなく、その人の中での「超個人的な意味」が財布を動かすのです。
一般側・当たり前側
3つ目は「一旦、普通になりたい」という欲求が根底にあるパターンです。自分のこだわりよりも、大多数と同じ「当たり前」を手にすることに安心感を覚えるタイプです。
日頃はケチケチしていても、スマホは当然のように最新のiPhoneを買い、28歳くらいになると「普通、家は買うでしょ」と数千万の住宅ローンをノールックで組んだりします。まず「世間一般の普通ライン」を確保するためなら、財布の紐は一気にガバガバになります。そのラインを越えてから、ようやく細かい節約を考え始めるのがこのタイプの特徴です。
武具を揃える系
最後は、自分を強く見せるための「武具」を揃えるパターンです。若手の営業マンなどに多く見られます。厳しい競争の中にいると、世界が「戦場」のように感じられ、自分自身が査定されている感覚になります。
そんな彼らにとって、ブランドのスーツや時計、バッグは単なる持ち物ではなく、戦場へ向かうための「鎧」や「槍」です。それらを身につけることで、成長している感覚や充実感を疑似的に得ることができます。商品を客観的に見ているのではなく、「それを身につけている自分の戦闘力」にお金を払っているため、必要経費(メンテナンス)としてノールックで高額な買い物をすることになります。
以上の4つ、どれかに当てはまっていたでしょうか。自分の行動パターンを知ることは、自分自身をよく知る第一歩です。ちなみに私の周りで「タバコがいくらになったら辞めるか」と聞いたところ、みんな「5万円」と言っていました。それくらい、一度メンテナンス系に入ったものは強いということですね。
