富裕層の定義
富裕層の定義は人によって違います。日本と海外でも違います。富裕層を目指すといっても、何を目指すかというのは人それぞれですよね。野村総研の富裕層の定義は「純金融資産1億円以上」です。これは機動的資金が1億円とは言っていないんですね。動かさないお金も含めて1億円なので機動的資金の割合が分からないので人それぞれです。
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資産1億円の世帯というのは国内に148万5000世帯ですが、割合にすると2%です。富裕層の世帯数と保有資産規模によると、資産5億円以上は9万世帯と言われていて、わずか0.2%の割合です。
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国内では2005年に比較して富裕層が62万世帯増えています。昔は株やFXがネットでできなかったけれど、ネットの発展とともに資産形成が身近になってきたことが大きな原因です。そして書籍だけではなく動画やSNSの台頭で情報にアクセスしやすくなったことも挙げられます。
メルカリではドングリ、ペットボトルのキャップ、トイレットペーパーの芯など信じられないものが売買されています。YouTubeでも以下のような動画もあります。
メディアの民主化・Web2.0などと言われましたが、昔は情報源がテレビ、ラジオ、紙面しかありませんでした。それが今では自分から情報にアクセスできたり、情報発信できるようになりました。こういう環境で、誰でも挑戦できるようになった結果、成功者が富裕層の仲間入りをしている訳です。
富裕層と一般人の違い
危機意識と当事者意識
誰でも時間だけは24時間平等です。そこに危機意識がある人は「このままこういう状態が続いたらヤバイ」と思ったり、ニュースで流れているトピックに当事者意識があったりします。こういった危機意識と当事者意識は、富裕層になる人では非常に感度が高いです。だからこそ第一歩のアクションが取れるんですね。
逆の人は、ずっとTikTokやインスタを見たり、ゲームをやったりAmazonでポチっています。これらのプラットフォームはユーザーにどれだけ時間を使って見てもらえるかを緻密に計算して作られています。24時間のうちの時間を奪おうという仕掛けです。危機意識も何もなくスマホを触ると永遠に見ることになります。
世界のサービスというのは皆の24時間の奪い合いです。この24時間をどう使うかということに対して、娯楽で使うのか自己研鑽で使うのかは全然違います。危機意識があれば色んな情報にアクセスできる時代なので資産形成や中長期的なリスクヘッジに時間を使うことができます。
俯瞰的思考と局地的思考
富裕層になる人は色んな意味で賢いし色んな形で努力します。そういう人たちは短絡的に物事を判断しません。大局観を持って危機意識や当事者意識を持って動きます。俯瞰と局地は対極にあり、俯瞰的というのは「広く」局地的というのは「ここだけ」ということ。
2025年1月現在、歴史的な円安ですが、これを「円安だから日本は終わりだ」と言う人は富裕層には到達できません。インフレとデフレも同じです。円安・円高、インフレ・デフレなど、対極にあるものは行ったり来たりするものです。
このように目先の出来事だけで物を見るという人はマスコミに踊らされて終わりです。物事の本質は一歩引いてみないと見えないもので、それができるかできないかの違いです。
Giver精神かTaker精神か
与えるか取るか。世の中基本、Takerの人が多いです。クレクレちゃんですね。これは教育されていない典型的な話ですが、宗教の中でも「与えなさい」と教えている宗教が多いです。これは宗教が違えど到達点は全て同じという考え方です。
宗教は戦争に発展するくらい大きなトピックですが、ときには人の心の拠り所になることもあり、太古から信仰されてきたものです。そういう宗教を信仰している人は与えることができます。
しかし、そういう精神が薄れてくるとTaker精神ばかりになってしまいます。富裕層になるとTakerなんて誰もいません。相手に対して何ができるかということを皆常に考えています。相手に貴重な時間を割いて会ってもらっていることに対して、その相手に何ができるかを常に考える。
自分が誘われたということは、相手は自分に何かできることはないかと考えてくれたということなので、次は自分が相手に何ができるだろうかを考えます。どこかに出かけたときに御礼を買って持って行くとか、お互いに対して与え合っています。
逆に、クレクレちゃんはXやFacebookなどで「これを教えてください」と言ってくる人です。そうすると、結果的に得をするのはTakerではなくGiverです。富裕層の人はTakerの扱い方も慣れています。
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