決断が早い
金持ちは決断が早く、普通の人の何倍ものスピードで色々なことをこなしていきます。金持ちは自分の時間単価を常に意識しているので、細かいことで悩む時間を無駄だと考えます。普通の人ならその場で即判断できないので「分かりました、検討します」「少し考えさせてください」と言うことが多いですが、金持ちは決断を後伸ばししても時間を失うだけだと考えます。
金持ちは本業でも常に即決断して稼いでいる人が殆どで、営業マンに何か提案された場合でもすぐに決断します。
この「決断が早い」という特徴は資産形成にも役立ちます。例えば「何か事業を始めたい」と思った場合、殆どの人は「失敗したくない」という思いから行動する前に「勉強しよう」「本を読もう」と頭ばかり使ってしまい、なかなか行動に移せません。
たとえその選択が間違っていたとしても、すぐに軌道修正してどんどん行動していくことができます。
投資も同様で、始めるタイミングが分からないといつまでも足踏みしている人よりも、早く投資を始めて長期で置いておける人の方が資産を大きくできます。
本質しか見ない
金持ちは、何か物事に接するときは、表面上の部分よりも本質の部分を常に見ています。学歴や偏差値というよりは、野性的な本能の部分で、普通の人にはない第六感のようなものです。
金持ちは自分の資産を守るために心理学や行動経済学を学んでいたり、防御力が自然と身に付いていて、目の付け所が違います。
部屋が綺麗
金持ちの家は100%綺麗で整っています。まず玄関にゴチャゴチャと物が置いてあることはありません。広いリビングにも基本的にはテーブルとソファがあるだけで無駄なものは一切ありません。金持ちの家はシンプルです。
必要なものだけが必要な場所にキッチリと治まっています。これは、取捨選択が得意だからです。金持ちは不要なものはすぐに手放します。スペースを空けておくことでより富が増えることにも繋がります。物を所有するということは、置き場所というリソースとメンテナンスコストを払わなければいけないと考えています。物を手放すということは、経済的・時間的コストを削減することにつながるからです。
金持ちの家は片づける人を雇っているから綺麗という訳ではなく、そもそも散らからないのです。脳が1日に使える正常な判断の回数には限りがあるので、金持ちはなるべく無駄なことに判断の労力を使わないようにすることでパフォーマンスを上げているんです。
謙虚で器が大きい
人間は余裕がないとイライラして高圧的な態度を取ってしまいます。お金がない人が強盗や詐欺事件を起こしますよね。半面、金持ちはお金も時間も余裕があるので穏やかです。
また、金持ちは謙虚で学ぶ姿勢が旺盛です。どれだけ大きな資産を持っていても常に向上心があって人から学ぼうとする姿勢を崩しません。謙虚であるからこそ好かれることが多くなり、良い情報が回ってきやすいんですね。
費用対効果を重視する
金持ちがお金を使うときには、それに見合ったリターンが得られるかどうかを常に意識しています。こういうことから「金持ちはケチだ」と思われがちですが、1円でもムダなものには使わず、必要なものだけに使うという基準が明確なだけです。
高額な物でも、自分の暮らしを快適にしてくれたり、自分の時間を増やしてくれる物に対しては喜んでお金を払います。
金持ちは最も大切なのは時間だと考えているので、費用対効果を重視するのはお金に限ったことではありません。むしろ「時間対効果」を意識しているので、節約するために時間を消費することはありません。
一般の人は家や車の修理、庭の手入れなど自分でやればかなりの労力がかかりますが、数万円を節約するために何日もかけて取り組みますが、金持ちは誰かにお金を払ってやってもらえないかどうかをまず考えます。お金で自分の時間を買えるなら最もコスパが良いと考えているからです。
身なりが普通
金持ちの身なりは控えめで地味です。逆に全身ブランド物で固めている人に限って大したことがない場合が多いです。金持ちでない人は金持ちに見られたい願望がありますが、金持ちは逆です。金持ちに見られると変な営業や輩が寄って来るので、良い事がないのを知っているからです。
また、金持ちは基本的に投資家思考なので、自分の使ったお金がどこに流れるのかを常に意識しています。機能性がよければブランド品や高級品には特にこだわりません。費用に対して得られるメリットがあるかどうかを考えて物を選んでいるので、意外と身なりが普通になるんですね。金持ちはユニクロが大好きな人が多いです。
変化に柔軟に対応できる
金持ちは変化の対応が柔軟です。時代の変化だけでなく、付き合う人の変化に関してもそうです。例えばスマートフォンが初めて発売されたときや、最新ソフトがリリースされたときなど、金持ちはいち早く入手していました。積極的に利用してみるkとおで価値を確かめます。そしてすぐに取り入れるし、人にも勧めます。
ダーウィンの進化論にも「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一、生き残るのは変化できる者である」と書かれています。
頑なに考えや行動を変えない人よりも、その時その時の一番良い波に柔軟に乗り移れる人の方がより早く遠くまで行くことができます。
お金が大好き
金持ちはお金を愛していて、お金の話をよくします。逆に貧乏な人はお金というのがどこか汚く思えて、お金の話をするのはやましいことだと考え、なるべく避ける傾向にあります。
お金について考えることを放棄している人と、お金が大好きで朝起きてから夜眠るまでお金について考えている人ではどちらの方がお金が貯まっていくかは明白です。愛するお金がキチンと成長して自分の元に帰ってきてくれるところにしか送り出しません。
情報は発信する人のところへ集まると言われますが、金持ちのところにはお金に関する最新情報がやっぱり集まってきます。
健康意識が尋常じゃなく高い
金持ちは、睡眠、運動、食事にはとても気を付けています。主な理由は、人的資本というものが経済的に重要だと考えていることと、健康な方が記憶の配当を生み出しやすいと考えているからです。
前者は、そもそも人的資本というのは「自分自身の能力と時間を使ってお金を稼ぐ力」のことです。年齢と共に経験値が増えても健康でいられる時間は確実に減っていくので、最終的には時間の経過とともに人的資本は目減りしていきます。
つまり「人的資本にはいつか必ず限界が来る」ということを、金持ちは予期して行動しているので、なるべく健康寿命を伸ばしたいと考えています。そしてそれに抗う唯一の方法が「金融資本」つまりお金を生み出してくれる資産への投資になります。
そして後者の「記憶の配当」というワードは「ダイウィズゼロ」という著書に登場するものです。この本によると、なるべく若くて健康なうちに良い経験をして思い出を作ることで、その後の人生で何度も思い出して幸せな気持ちになれることや、その経験を元に新たな経験や他人へのアドバイスができることなどの副次的な効果が見込めることを「記憶の配当」と言っています。
お金で買えるものよりもお金で買えないものを大切にする
沢山のお金を持っているからこそ、お金で買えないものを大切にするんですね。時間、経験、知識、健康、家庭、愛、人間関係、地位や名誉などです。一見するとお金で解決できそうなものでも本質的な部分はお金では手に入らず、自分自身が長い時間と労力をかけて育んでいかなければならないものです。
有名な大金持ちが、まだバリバリの現役を続けるのか。もう引退して悠々自適に暮らしてもいいのではないかと疑問ですよね。彼らは、お金よりもお金で手に入らない部分を追い求めているんですね。
これらを突き詰めれば、人は自分の幸福を追い求めていることになります。いくらお金があっても「自分が幸福になるために足りないもの」を追い求める訳です。