金持ちになるための正攻法~Rob Moore著「Money」より

この本は経済的成功を求める人だけでなく、現状何かしら経済的な不満を抱えている人に向けても書かれているので、あらゆる人にとって役立つ本です。自分の経済状況は自分の力で変えることができます。そして誰でもできるので是非やりましょう。著者は特殊なことをしたのではなく、基本的なことをやって稼いでいます。

目次

金持ちになるために止めるべき2つの思い込み

お金があれば幸せになれる訳ではない

幸せはお金で買えない、お金があるからといって幸せという訳ではないということを意識し過ぎると、稼ごうという行動に繋がらなくなっていきます。家族や健康など、お金で買えないものに対してもお金があることでできることが増えるので、まずお金の大切さを認めることが大事です。何をするにもお金があれば選択肢が増えるので、お金に対してポジティヴに向き合っていくことが必要です。

世の中には十分なお金がない

お金がない人は「景気が悪い」「世の中にお金がないから自分にも回って来ない」と考えますが、世界には相当なお金がある訳です。1990年から比べると4倍以上のお金が世界に流通しています。日本だけでなく、世界に流通しているお金にアクセスできれば十分に稼ぐことができます。

「月給20万円を30万円に増やしたい」と考えるのは難しいですが、世の中で回っているお金の量を考えると、もっと増やすことができる筈です。

まずは価値観をハッキリさせること

お金を使いこなすにはビジョンが必要です。自分はどこに向かっているのかが明確でないと、いくら稼げばいいのかが分からないし、行動に繋がっていきません。まず、自分の人生で達成したいものは何かをランキングして優先順位を付けます。そしてランキング上位のものにお金に紐づくものがあると認識できれば、それでお金を増やしていこうという動機付けができます。

更にはKRA(重要業績評価指数)を定めます。これは、ビジョンがあってそのために何に注力すべきかを考えましょうというものです。ここが明確になったら、それ以外のタスクは切ります。

次に、自分の普段やっていることで収入に結び付いていることは何なのかを明確にします。そうすることで自分が注力するべき分野が見えてきます。例えばゴルフにおいてはパターです。パターはゲームの40%を決めるといわれているからこそ、プロゴルファーはパターを重点的に練習します。プロゴルファーにとってのパターのような「これだけは絶対にやらないといけない」というものを見つけて、取り組んでいけば仕事のパフォーマンスは上がるし、収入も増えていきます。

その行動は稼ぎに繋がっているか?

爆発的に稼ぐには、メチャクチャ仕事しまくらないといけないということではありません。天下一品の木村社長の格言に「正しい努力」がありますが、稼げるところに一点集中するべきです。少ない時間でより多くの収入を得る方法を考えないといけません。

これを理解するためには、時間と収入の比率を計算してみることです。自分の収入に繋がっている活動はいくつかあります。副業で記事を書く、積み立てNISAを買う、YouTube配信をするなどの時間ですが、収入をこれらの時間で割ってください。そうすると自分の時給が分かります。その時給よりも多く稼げそうなところは注力して、そうでなければ辞めるか人に任せた方が合理的です。

金持ちは、自分がやるべきこととやらないことをハッキリと分けています。社長が自らタスクをこなす会社は伸びません。人に任せることでレバレッジが利いて伸びていきます。

生産性を上げ、レバレッジを利かせる

小さい力で大きなものを動かすことです。投資でも仕事でもレバレッジを利かせることで大きくなります。限られた時間やスキルを最大限活用するために日々脳味噌に汗をかく訳です。

複利効果を意識した生活

利息に対して利息が付くことで、投資では頻出ワードです。複利で運用することで、雪だるま式に資産が膨れ上がっていきます。複利効果は長くなるほど高まるので、何十年も運用すれば、最初の資産が数十倍~数百倍にもなります。投資だけでなく、普段の生活にも応用できます。例えば語学学習では最初はしんどいですが、続けていくうちに楽になってきます。分かる単語が増えて、どんどん理解が進むからです。諦めずにコツコツ努力を積み重ねた結果、大きな成果が得られるということです。

複利効果を逆に考えると、普段の生活での節約に役立ちます。1万円を無駄遣いした場合、その1万円を投資していたとしたら得られたであろう収益も失うことになります。

毎日30分無駄に過ごしている場合、何年も経てば相当な時間になっています。その時間を自分にとって有効な学びに使ってきた人とそうでない人とでは雲泥の差になります。

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